シン・仮面ライダー レビュー

シン仮面ライダー ポスター

庵野秀明仮面ライダー。

シン・仮面ライダーを観に行った。エヴァに始まりゴジラ、ウルトラマンと続いて満を持しての仮面ライダー庵野秀明バージョンだ。仮面ライダーを観て育った私の幼児時代。この前アマゾンプライムでリメイク独占配信されたブラックに始まり、ライダー1号2号、V3、アマゾン、スーパーワン、、、。など挙げればキリがない。今の私のパーソナリティの30%仮面ライダーイズムで成り立っていると言っても、決して過言ではない。それだけ幼少時代に見聞きしたものは、大人になった自分の無意識下までコントロールしている。子供の時に体感した、あの衝撃ダークなかっこよさや、世界観は拭えたくても拭えないのだ。それはまるで、ショッカーの手により、人体改造という刻印を押されたライダー達のようだ。この新しい仮面ライダーにはいわゆる、子供達がモノマネしたくなるような、解りやすい変身シーンがない。

俺も変身シーン散々モノマネしたけど(笑)変身せずとも仮面をヘルメットのように簡単に着脱し、いつの間にか仮面ライダーになって怪物達と戦っている。そこが非常にリアルで、明らかに子供向けではない、大人向けの仮面ライダーにしようという意図を感じられた。現に、ショッカー達との格闘シーンでは、頭が割れたり、血が噴き出したり、目を覆いたくなるような過激な暴力シーンが繰り広げられる。この点は白石和彌監督のブラックサンに通じるようなスピリッツを感じた。エヴァも大好きで何度も見たけど、アニメと思えないようなリアルグロテスクな描写はさらに磨きが入り、芸術性まで感じ取れてしまう。去年映画で観たTHE BATMANを彷彿とさせるようなヒーローもののリアル志向。個人的に好きなジャンルだ。もっとヒーローの暗部というか、人間的な泥臭い心の闇を作品で観たい。、、、シン・V3もやってくれないだろうか(笑)そして、苦悩するヒーロー像。作品を引っ張っていく池松壮亮の演技力、身に纏う孤高のオーラは言うまでもないが。敢えて言うけど、本郷猛は彼以外考えられなかった。魂の演技素晴らしかったです。冒頭で塚本晋也演じる緑川博士との共演シーンはその異次元の化学反応がちょっとカッコ良過ぎて、鳥肌が立ったけど。だってこの二人、斬、で斬り合った仲だよ?まさかこの二人が仮面ライダーの、この関係性で起用するなんて、キャスティング力、神でしょう!?いやー、すっげーよかった、あの冒頭!その時点で完全にロックオン。画面に釘付けで御座います。もうー、ご馳走様です、ありがとうございましたって気分なのですよ!次の塚本監督の終戦企画も楽しみだけど。

博士の娘、ルリ子の浜辺美波もよかった。と言うか、もうあれはヒロインと言うか、ストーリーテラーだな(笑)ものすごいセリフ量。結構厚くて濃厚な小説一冊読んだ気分になったよ(笑)大変そうだな。圧巻のセリフ捌きでした。

庵野秀明風にアレンジされていて、髪型といい、儚さといい、綾波レイと姿が重なった観客は俺だけではなかったはず。アクションシーンも見応え抜群。スパイダーマンありワイスピあり、007ありバットマンありな感じで、最先端のエンターテインメントのオンパレード。これは日本が誇る新しいエンタメ作品と言っても大袈裟ではない位、技術の結集を感じた。世界に打って出れるのでは?まさに映画界のオオタニショウヘイ。ここらへんの日本のエンタメはもっと、マーベルDCみたいにワールドワイドに破格的に展開していって欲しい。

ラスボスも意外なネーミングで(笑)森山未來の身体性には畏怖さえも感じたなー。

なんか、今まで観たことないような新しさ、をビシビシと体感しました。次なるシンシリーズも気になるところ。でも昔の仮面ライダーも、暗くて、闇で、物語性もあって好きなんだけどな♪

ただ、ライダーファンとしては、オープニングはやっぱりこれで始まって欲しかった!最後に掛けちゃゲンナリでしょう〜。

 

 

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仮面ライダーBLACKSUN